蕎麦猪口を楽しむ

「蕎麦猪口」とは蕎麦をそばつゆに付けるためのコップ型の器のことです。
江戸時代に庶民の間で蕎麦が大流行したことで、佐賀県の伊万里で焼かれはじめました。時代によって形や特徴が異なることから、古伊万里コレクターにも人気の器です。
当時からそばを食べるときだけでなく日常的に使われており、「雑器」とも言われています。

最近では器好きの若い方にも人気の「蕎麦猪口」。フリーカップとして気軽に使われることも多い人気の器です。
用途を問わず、様々なシーンで使っていただけますので、今日は気軽な使い方をご紹介いたします。

迫力のある唐獅子牡丹の絵付け

大ぶりの蕎麦猪口は、向付なのでお料理はもちろんのこと、コーヒーをたっぷりと入れて大き目のマグカップとして、またお酒と氷を入れてロックグラスとしてもお使いいただけますよ。

古伊万里 竹林賢人と鳥の巣作り図

みつ豆やアイスクリームなどのデザートカップとして使ったり、朝食のグラノーラヨーグルト、フルーツ、スープなどを入れてもいいですね。

古伊万里 草原模様蕎麦猪口
古伊万里 半筒蕎麦猪口
古伊万里 雲に寿丸紋

お茶を飲む湯呑として使われる方も多いのではないでしょうか。
このような器でお茶を飲むひとときは、とても贅沢な時間になりそうです。

微塵唐草のぞき猪口

花やグリーンとの相性も良いので、欠けたりヒビが入ってしまったらお花を飾る花器として、小さな観葉植物の鉢カバーとして使ってみるのもおすすめです。

「蕎麦猪口」という名前にとらわれず、ぜひ自由な発想でお使いください。